2022年9月、東京藝術大学美術館陳列館にて”漆の造形と祈り"をテーマに、東南アジアの多彩な漆器と漆の造形作品を日本で初めて一堂に展示します。また、漆芸に関する各国の取組とコロナ禍の漆芸の現状とこれからのアジアの漆芸についてのインタビュー・各国の技術紹介・ビデオアーカイブ映像を会場にて紹介いたします。

 

Introduction

東南アジアと日本との交易や文化の関わりは、歴史的にも海上ルートにて結ばれ、 漆を通した交易もタイやミャンマーの蒟醤が日本にもたらされて以来、現在まで長きにわたります。日本でも東南アジアの国々でも、漆は器や家具、信仰の場面や装飾表現として仏像や寺院装飾にも広く使用されてきました。東南アジア各国では、信仰や風土に根付いた素晴らしい漆文化が脈々と育まれてきたのです。
 気候変動や感染症により私たちの生活が一変した今日、東南アジア各国では、コロナ禍による物流や経済の停滞に加え、情勢の不安定な国においては、漆産業は厳しい状況に直面しています。また、プラスチックごみによる環境汚染、温暖化による環境変化の脅威が看過できない状況にあります。そのような中、天然素材である漆は現代社会に何を提案できるでしょうか。漆の作品が発する静けさと深遠さ、伝統と現代のつながり、そして持続可能で環境にやさしい素材であることにぜひ注目してください。
 東南アジアの漆芸の伝統と造形の可能性、多様な装飾の素晴らしさを発信することで、日本と各国との相互理解を深め、平和への祈りを発信できることを願っています。


期間:2022924()104(会期中無休 
時間:9:30-17:30(入館は午後5時まで)入場無料
場所:展覧会 東京藝術大学大学美術館陳列館 1
内容:1)展覧会, 2)ビデオ インタビュー・技術紹介・アーカイブ
主催:アジア漆工芸学術支援事業実行委員会東京藝術大学漆芸研究室
助成:野村財団ポーラ美術振興財団ユニオン造形文化財団花王芸術・科学財団美術工芸振興佐藤基金芸術文化振興基金文化財保護芸術研究助成財団
後援:国際交流基金
 
ギャラリートーク  9/25(日)14:30~, 10/2(日) 14:30~ 予約不要
・収容人数上限に達した場合、密を避けるため入場を制限する場合がありますことご了承ください。
展覧会問い合わせ先:info@asian-urushi.com
 
同時開催: うるしのかたち展2022 9/23~10/5 陳列館 2
 
Vanana(霹), 野田怜眞, 金沢卯辰山工芸工房蔵, その他の作品は作家蔵または個人蔵

 

Exhibition

東南アジアの多彩な漆器・漆画・漆造形と東南アジアから影響を受け深く関わり活動している日本人・外国人作家の作品 計70点を展示いたします。

Myanmar lacquerware
 
VeronicaWork
Veronica Gritsenko (detail)
DechaTiengkateWork
DechaTiengkate (detail)
 
Sha sha Higby (detail)

U Mu Lin Ta Shan Lacquerware U Mu Lin Ta Shan Lacquerware Nguyen Tuan Cuong Nguyen Tuan Cuong Chan Thar Thu Do Duc Khai Do Duc Khai Rush Pleansuk Rush Pleansuk Nguyen Tran Cuong Nguyen Tran Cuong Neti Pikroh Neti Pikroh Nhat Tran Nhat Tran Kaittisak Chaimuangchuen Kaittisak Chaimuangchuen Inle Lacquerware, Shan State Inle Lacquerware, Shan State Manop Wongnoi Design : Ratthee Phaisanchotsiri Manop Wongnoi Design : Ratthee Phaisanchotsiri Mani Lacquerware Mani Lacquerware Stocker Studio Stocker Studio Golden Cuckoo Kurimoto Natsuki Kurimoto Natsuki

 

Artists

ミャンマー
ミャンマー最大の漆器産地であるバガンの漆器工房の伝統漆器、ミャンマー東部シャン州の漆器 約20点を展示
U Maung Maung (Ever Stand) / Daw Maw Maw (Bagan House) / U Myint Khaing (Lacquerware Technology College) / Myat Mon / Golden Cuckoo / U Ba Nyien / Tun Hundycraft / Chan Thar Thu /
U Mu Lin Ta and other lacquerware workshop.
 
タイ
チェンマイを中心に、伝統的な漆の表現を手掛ける工房の漆器、漆を使用し現代作品を制作する作家の作品 約20点を展示
Decha Tiengkate / Jukkit Suksawat / Kaittisak Chaimuangchuen / Lipikorn Makaew / Manop Wongnoi (Ratthee Phaisanchotsiri) / Narongdet Dokkeaw / Neti Pikroh / Phumrapee Kongrit / Rush Pleansuk / Siwakorn Sirikarnjanaroj / Sumanatsya Voharn / Thepee Phuchan / Tipawan Thungmhungmee / Vichaikul Lacquerware Chiang Mai 

ベトナム
ハノイ・ホーチミン在住の漆画家9名の作品を一堂に展示
Cong Kim Hoa / Do Duc Khai / Doan Thuy Hanh / Nguyen Minh Quang / Nguyen Tran Cuong / Nguyen Tuan Cuong / Tran Dinh Khuong / Trinh Tuan

ラオス
古都ルアンパパンで漆器作りをしているMani Lacquerwareのラオス伝統漆器を展示

カンボジア
アンコール遺跡のあるシェムリアップでカンボジア漆器の復興を目指し、漆器作りやインテリア作品を展開しているStocker Studioの漆器を展示

東南アジアの漆に影響を受けた日本人作家・外国人作家
東南アジアと深い関わりを持ち、漆画・漆器・漆造形作品を制作する10名の作家の作品を紹介
安藤彩英子 (日本/ベトナム) / 井波 純 (日本) / 栗本夏樹 (日本) / 高橋香葉 (日本) / 野田怜眞 (日本) / Sha Sha Higby (アメリカ) / Nhat Tran (ベトナム/アメリカ) / Eric Stocker (フランス/カンボジア) /
Marie-Dominique Boneu Hyman (フランス/ラオス) / Veronica Gritsenko (ウクライナ/ミャンマー)

 

Related Events

漆芸に関する各国の取組とコロナ禍の漆芸の現状とこれからのアジアの漆芸についてのビデオインタビュー・各国の漆の技術紹介・アーカイブを会場にてご視聴いただけます。
 
「アジア各地の漆工芸の現状と未来へ」
ミャンマー, タイ, ベトナムカンボジアの漆芸家にコロナ禍の各国の漆芸の現状、そして10数年にわたる漆芸交流事業を通して見えてきたこと、アジアの漆芸のこれからについてのインタビュービデオをご覧いただけます。
パネラー: U Maung Maung (ミャンマー漆器制作), Sumanatsya Voharn (タイデザイナー/チェンマイ大学), Trinh Tuan (ベトナム漆画家)

技術紹介
東南アジアの漆芸技法についてビデオにて紹介いたします。
ミャンマーの塗り・蒟醤 - U Maung Maung (ミャンマー漆器制作)
タイの箔絵 - Lipikorn Makaew (ラジャマンガラ工科大学ランナー准教授)
ベトナムの漆画 - Nguyen Tuan Cuong (ハノイ工芸学校講師)
特別企画 「漆で繋がる日本の金繕い」いらはらみつみ(漆造形家)
 
ビデオアーカイブ
取材した東南アジアの漆工芸現状をビデオアーカイブにて発信いたします。

その他の関連事業の詳細情報は決定次第当ウェブサイトに掲載いたします。

 

Archive

漆芸に関する各国の取組とコロナ禍の漆芸の現状とこれからのアジアの漆芸についてのインタビュー、各国の技術紹介・ビデオアーカイブを会場にて紹介いたします。当サイトへは順次アップいたします。

”伝統と革新 タイの漆工芸
Now on release at YouTube!

”ベトナム漆の物語”
Now on release at YouTube!

”交流を通したアジアの漆”
Coming soon!

 

About us

アジア漆工芸学術支援事業は、日本と東南アジアにおける漆工芸の相互交流を通した漆文化伝承と発展に関する研究として2012年にスタートしました。
ミャンマーを中心に、ベトナム・カンボジア・ラオス・タイなど東南アジアの国にて、漆器生産者や漆芸作家とともに、漆文化の魅力を伝え、また当地の漆文化や技術表現を学びあう双方向の交流を行なうことで、新たな漆に対する価値を共有し、技術や表現の革新と継承を目標として活動を開始しました。さらに日本やアジアの文化理解を深め、参加国間の相互理解を促進し、漆工芸を通した新たなネットワークとコミュニティーづくりの基盤を形成していく活動を行なっています。
 
当事業の活動に関しては, アジア漆工芸学術支援事業 ホームページ をご覧ください。