コラム@ミャンマーの漆

ミャンマー漆器の中心地 パガンへ 文: 登根 円

2003年 バガンへ

 2003年3月、8月、11月に3回にわたり、ミャンマーでの活動事業を立ち上げるためにバガンを訪れた。11月には増村紀一郎先生とともに訪問し、漆関連施設を視察した。

 ミャンマーの首都ヤンゴンから飛行機で一時間程北上、エーヤワディー川中流にある仏教の聖地、バガン。煉瓦色の平原に煉瓦色のバゴダや寺院が無数に建ち並び、馬車が行き交い、日本で例えるなら奈良のような風情のある土地。

 バガンはミャンマー屈指の漆器の産地。多くの漆器屋がならびオールドバガン内には漆芸専門の大学がある。ミャンマー各地から来た学生が伝統的な技法を学び、美術館や資料館ではミャンマー漆器の歴史や工程が展示されている。

オールドバガン

 オールドバガンはこのタラバー門の城壁内が考古学保護区に指定され、それまでここに住んでいた住民達は4キロ程南のニューバガンへ移動し、漆器屋やゲストハウスが並ぶ新しい町をつくった。

ミンカバー村

 オールドバガンからニューバガンへ向かうちょうど真ん中にあるミンカバー村には、道に面して数件の漆器屋があり、奥の工房では子どもからベテランの職人さんまでが気の遠くなるような作業をくりかえして漆器を作っている。

 その村の路地に一歩入るとそこここの家の軒先で漆器をつくっている姿を目にする。この村がニューバガンに並ぶ漆器屋の下請けや、各地で売られるチープなミャンマーみやげとなる商品の一大生産地となっていることがわかる。

ニューバガンへ道

 その先のニューバガンには工房を備えた漆器屋が軒を並べ、バスや馬車で観光客が訪れる。オールドバガンから続くこの“漆の一本道”を炎天下のなか、私たちはミャンマーの漆を知るために日焼け止めをしっかりぬって、自転車を漕ぎ漕ぎ各工房を訪ねて回った。



B001.JPGバガンには見渡す限りの仏塔があります

Bagan6.jpgタラバー門 今も馬車が通っています

Bagan7.jpgミンカバー村のお宅 漆器を作っています

Bagan4.jpg炎天下の自転車での移動はさすがにきつい