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Workshops & Lectures in Laos, 2011

2011年11月6日~7日
於・ルアンパパン美術学校
参加教員:約10名,学生:約15名, 民間の漆器制作者: 約5名

レクチャー・ワークショップ内容
・「漆とは何かー」(北川美穂)
・「変塗」や「蒔絵」などの日本の漆芸表現について (小林伸好)
・ 色漆の表現「漆絵ワークショップ」(松島他)

講師:
 小林伸好(東北芸術工科大学)
 北川美穂(東京国立博物館学芸研究部保存修復課研究員)
 松島さくら子(宇都宮大学)
 日本参加者: 松本由衣(漆芸作家)・小野寺奈南・大原郁恵・野寺美季子・岸田奈津希・芳賀綾子・Ken DILLON

1日目(2011年11月6日)
ワークショップ・レクチャー1日目(スライドレクチャーを中心に)
・漆とは何かースライドレクチャー・日本や諸外国の漆素材と歴史・漆による表現の展開について、北川美穂氏によりスライドレクチャーを行なった。過去数度にわたる調査においても、ラオスで漆器作りを行なっているという情報はほとんど得られなかった。一部復興させようという動きもあるが、産業としてはまだ成り立っているとはいえない。漆もラオス国内では産出されず、タイやミャンマーからの輸入に頼っている。美術学校でも漆に関する授業は開講されておらず、学生も教員も漆に関する知識のほとんどない。Ounheuane先生は、以前ミャンマーのバガンで漆の技術を学んだ経験があり漆器制作に意欲的である。ワークショプ・レクチャーには塗物の制作を行なっている工房の技術者も参加した。
・また、小林伸好氏には、日本から日本の漆の道具や材料のサンプル、漆の加飾作例、ミャンマーの漆のサンプルや技法のプロセスなどを持参し、漆工芸の表現の可能性を紹介した。

2日目(2011年11月7日)
ワークショップ・レクチャー2日目(ワークショップを中心に)
・学生は、美術学校を卒業後、美術の素養を活かし、経済につなげて行けるよう、絵画や木彫などの授業を受け経験を積んでいるが、漆に関しては授業に組み込まれていなく、ほとんど知識がない。漆表現の幅の広さを体験し、漆に興味を持つことができるよう、漆絵のワークショップを開く事とした。ラオスの伝統的な漆は、黒と弁柄に、下地を盛り上げ金箔を施す技法が主である。絵画に慣れ親しんでいる学生が、日本の漆用の顔料とミャンマーの漆を混ぜ、絵の具のように漆で表現することの可能性を感じてもらいたいと思い、ハガキ大の黒漆塗りの手板を用意し、フレームにも入れられるようにした。
・日本からの参加者のほとんどは、大学で漆を学んだ制作者たちであり、彼女らの助けを得ながら、置目取り、色漆の調合、筆を使用して描くことを試みた。
・初めての取組みであったが、参加者は花や動物、デザイン化した伝統文様など、様々な表現に取り組んでいた。参加者の漆器業者からは、技術や材料についてなど多くの質問がでた。また参加者全員にアンケートを行なったが、全員がこの取り組みについて有意義な取組みであり、定期的に日本や外国の漆についてのワークショップ・レクチャーを行なってほしいとの感想であった。今後もミャンマーをはじめ各国との交流の経験を活かし、ラオスをはじめ周辺国での活動につなげて行きたい。

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レクチャーの様子

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教員や学生で小さな教室がいっぱいになりました

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ワークショップの様子

P1080177.jpg色漆の調合P1080196.JPG出来上がった作品を一同にP1080197.JPG
P1080206.JPG参加者全員でP1050868.JPG出来上がった漆絵作品P1050869.JPG出来上がった漆絵作品